この半年で読んだ本

たくさんありすぎてきっと思い出せないものもあるだろうけど、チャレンジしてみようじゃない。

私はさくらももこが好き。独特のユーモアセンスでついついくくくっとなる。この本は他に比べると笑いは少なめで、さくらももこの絵本に対する情熱が伝わってくる。

  • 「有元葉子のごはん上手」有元葉子

料理は作るのも食べるのもレシピを眺めるのも好きだけど、この人の作る料理は素材を生かす感じがとても好み。たくさん本を出しているのでよく立ち読みする。

いしいしんじの新刊。とても期待してしまったので、ちょっと空振りした感じ(私の中では)。「ブランコ乗り」を越えるものはまだない。

職員室で静かなる東野ブームが起きていて、本の貸し合いが流行っている。生徒まで巻き込んでの一大ムーブメントになりつつある。生徒に人権って何なんだろうって語るよりこの本を紹介したい。

言わずと知れたドラマの原作。ドラマは見ていないけれど、引き込まれ一気に読みきった。う〜んさすが。希望が持てるラストでよかった。

先に映画を見たけれど、原作をほぼ忠実になぞってありますね。毎回のことながら、トリックには「は〜なるほど」と思わせられ、人びとの心理描写が巧みで充実した時間だった。

こちらも先に映画を見て、こういう雰囲気大好きだなと思った。出演者のキャラクターが強いので小説を読んでもその人たちが動いてしまうので、純粋に小説を楽しめなかったような気はする。

「必ず二度読みたくなる!」という宣伝文句にやられて買ったというのをもらった。伏線だらけらしいと聞いて読んだので、伏線探しに集中してしまった。よく考えているとは思うけど、あまり自分の好みではないかな。

売れた一作。文庫になるのを待っていました。読みやすくって、程よく感動もできて、おもしろい。でも、1回読んだらもう読まないかなって思うへそ曲がりのわたし。そういや、劇団ひとりと誕生日が同じだ。

  • 火車」「返事はいらない」「夢にも思わない」「理由」「我らが隣人の犯罪」「人質カノン」「今夜は眠れない」「魔術はささやく」「龍は眠る」宮部みゆき

これらも横流し品。あまりに多いので、まとめて。ミステリーってなんとなく避けてきた(いや、中学時代は赤川次郎一色だったけれど)けど、東野圭吾といい、宮部みゆきといい、人気作家はやはり人気作家だけのことはある。ぐいぐい引き込まれて一気に読みきってしまう。あまりに集中しすぎて電車を乗り過ごすこともしばしば。文句なしにおもしろい。

男性(特におじさん)はきっとまた違う感慨があるのだろうけど、私にも十分おもしろかった。現実と過去を行ったり来たりする構成といい、事故に携わる人びとの描写のリアルさといい、この世界にひきこまれた。

教科書に出てきたので、他作品も紹介したいと思い、いろいろ読んだうちの一つ。これはきっと男性(やはり、特におじさん)でないと心に染み渡らないのかもしれないが、希望を持ってがんばろうという気になれる。

これはあんまり私にはヒットしなかった。重松清は作風に幅がある。

これも例にもれず映画を先に見た。映画の何十倍も生々しい表現に目をそむけたくなるほど。それでも、これは日本人が知らなくてはならない事実だと思う。知ったから何ができるかではなく、まずは知ること。それでやっとスタートライン。

ノベライズは所詮ノベライズ。映画を見るべし。映画を見た後だったので、よけいがっかり。


読んだ日付もばらばら。そして、やはり途中で挫折だ。まだまだあるけれど、またの機会に。結論:半年も溜めちゃいかん。